こちらでは、音感ベルの『音合わせ』の提示方法を紹介してます。よろしければ、参考にしてみてください。
取り組みの概要
- 【取り組み名】
音感ベルの『音合わせ』(ペアリング) - 【カテゴリ】
感覚教育(聴覚) - 【目的】
・音の高い低いを聴き分ける聴覚を育む
・音楽への導入準備 - 【おすすめ年齢】
3歳、4歳、5歳 - 【前段階の取り組み】
※子供の成長に合わせ、省略してもOKです。
・雑音筒の『音合わせ』
・雑音筒の『音の強さ順並べ』
準備する物
- 音感ベル
(白色セット、自然色セット) - 木槌(きづち)
※紹介では、代用品のミュージックベルを使っています。木槌はなくてもOKです。
<代用品ミュージックベル>
音感ベルの白色と自然色の違いを、●●赤青シールを使って再現しています。
- 「白色の音感ベル ⇒●赤ベル」
- 「自然色の音感ベル ⇒●青ベル」
基本提示のやり方
※両ベルともに同じ色・同じ種類をおすすめします。
片方がマルチカラーでもできますが、子供が色で音を覚えてしまうことや、音色に差(塗装の影響)がでる場合があります。
◆ 詳細手順 ◆
【手順1】
音の違いがよく分かるベルを選び、取り組み場所へ運んで並べます。
【手順2】 木槌を使う場合は、3本の指で持つ様子をゆっくり見せてください(動画参照)。 ミュージックベルでは、振る演奏、押す演奏(タッチ式)でもOKです。 【手順3】 音が消えたら「いい音がするね。鳴らしてみる?」と誘います。 子供がベルを鳴らし、聴き終えたら「音が鳴らせたね。素敵な音だね。」と一言添えます。 【手順4】 「このベルもいい音がするね。でもさっきと少し音が違うね」と、感想を伝えます。 【手順5】 音がしなくなったら、「同じ音はあった?」と聞きます。 【手順6】 【手順7】 【手順8】 【手順9】 続ける場合は【手順1】から始め、終わる場合はベルをもとの場所に片付けます。 ◆誤りを確認できる「目印」 見えないところに「目印」をつけることで、誤りを自分で確かめることができます。 目印をつける場所は、音感ベルは台の裏、ミュージックベルはクラッパー(内側の振り子)がいいと思います。 価格:152円 ◆「ベルからのお手紙」 1人で楽しく音合わせができるように手紙を書いてみました。 例えば、●赤ベルを1列に並べ、●青ベルは少し離れた場所にまとめておきます。●赤ベルの側に「同じ音の友達を探しています。見つけたら隣に並べてね」とお手紙を添えておくと、知らないうちに子供が同じ音のベルを隣同士に並べていました。 ◆「音当てっこ」 1人が音を鳴らし、もう1人が同じ音を鳴らすという遊びです。 ベルの音が聞こえる範囲で、お互いの姿が見えないところに同じ音のベルを1セットずつ並べます。 そして「私と同じ音のベルちゃんは、いますか?よかったら音を聞かせてください」と声掛けすると、うちの子は喜んで応えてくれました。 初めは「子供に鳴らしてもらい、親が当てる」という順番で取り組むといいです。音の違いを子供が分かるようになってきたら、順番を逆にするとムリなく楽しむことができます。 ◆「音消し棒」の使い方 「音消し棒」は音を止めるために使います。 ベルの音は響きますので、次々にベルを鳴らすと音が混ざってしまいます。そこで「音消し棒」のフェルト部分を、ベルの縁に下から触ることで、音の響きを止めることできます。 モンテッソーリ教育では、基本提示の【手順2】で音消し棒の使い方をやって見せます。ただ家庭の場合は、子供が音を鳴らしたくて見ていられない状況になりやすいです。後日、ベルを使っている時に、音の止め方を実際にやって見せてあげるのがいいと思います。 ◆ベルの数を増やして、難易度UP 子供が音合わせに慣れてきたら、ベルの数を増やしてあげるとよいです。 ベルが3個以上の場合、●赤ベルは1列に並べて置くと、音探しの基準となり同じ音を見つけやすくなります。●青ベルは並べても、バラバラでもどちらでもOKです。 ここでは、音感ベルの『音合わせ』の提示方法をできるだけ詳しく紹介させていただきました。みなさまのご家庭でも、音合わせを楽しんでみてください。 <提示方法のまとめ> ◆関連記事
並べ終えたら、子供の右側に座り、●赤ベルを1つ手前に置きます。
「今からベルを鳴らしてみるね」と伝え、音を鳴らして見せます。
そして、ベルを軽く叩いて音を鳴らします。
音が鳴ったら、静かに聴きます。
きっとやりたくてウズウズしていることでしょう。
「他のベルの音も聴いてみようか」と言った後、●青ベルを1つ取って鳴らします。
他の●青ベルを1つ取って、音を鳴らします。その後、基準の●赤ベルをもう一度叩いてみます。
「同じ音だ!」という反応があれば、「同じ音を見つけたら、こうやってベルを隣に並べておこうね」と伝え、2つを隣に並べて置きます。
「こうして同じ音を探していくんだよ。やってみる?」と誘い、同じ音のベルを探していきます。
すべてやり終えたら、「みんなが隣に並んだね。もう1回、全部の音を聞いてみようか」と伝え、隣り合うベルの音が同じか確かめます。
最後に「もう一回やってみる?」と聞いてみます。誤りの訂正
(2019年10月時点)<参考>わが家の工夫
今後の発展
まとめ
①ベルを運んでくる。
②ベルを鳴らし、同じ音を探す。
③同じ音を見つけ、隣に並べる。